『ぼうぼうあたま』は近代絵本のルーツ、また、ドイツのマザーグースともいわれ、世界中で愛されている絵本です。3歳の息子に向けてつくられ、全9話。その中の「指なめ小僧」では、なめた指を大きなハサミで切られてしまいますが、これは、医師である作者が、指をなめることが命にかかわる危険をはらむということを、幼い子どもにもよくわかるように工夫したお話。当時はペストが流行っていたのです。躾の国としても名高いドイツの、躾絵本ともいわれる所以ですが、怖い中にも、子どもへの深い愛情がぎっしりつまっているお話。子どもへの深い愛情があればこその戒め。それが、『ぼうぼうあたま』の魅力です。 本邦初訳の伊藤庸二さんはお亡くなりになっておられますが、御宿町ではご子息が五倫文庫を運営されています。その活動の一環として、毎年本校の3年生対象に『ぼうぼうあたま』紙芝居口演を実施していただいています。実施回数は年間11回。子供たちはとても楽しみにしています。
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